薬を飲む、という行為が、
義母はとっても苦手です。


錠剤や粉のお薬は、
確実にオブラートに包んで飲みます。


粉の薬は飲みにくいので、
オブラートに包む、というのは分かるのですが、


錠剤のお薬は、
オブラートに包まない方が
飲みやすいように思うのですが…。

でも皆さん、
オブラート、よく使いますよね。


昔のオブラートは、
円形で、薬を包みにくかった記憶があります。
ちえひめの実祖母がよく使っていましたが、
粉をぼろぼろこぼしていました。

でも、
最近のオブラートは、とっても進化しています。
ご存知ですか?

色々なタイプがありますが、
一押しは 三角形のオブラートです。

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これはとっても便利です。
逆三角形にオブラートがすでに形成されているので、
三角形の中に、粉薬を流し込めばOK。


手先が不器用な人でも、
意外に上手につつめます。

他にもこんなオブラートがあります。
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お義母さんのように、薬がとっても苦手な人や、
薬そのものが、とても苦くて飲みにくい場合には
オブラートはとても便利な存在です。


でも、薬によっては
オブラートを使って飲むことが出来ない種類のものがある、ってご存知ですか?

ちえひめも最近知ったのですが、


それは、
苦味健胃薬と呼ばれる
胃腸薬の一種です。

名前のとおり苦味のある薬です。


苦味健胃薬は健胃生薬を配合した薬で、

苦味のあるゲンチアナ、
辛味のあるショウキョウ、
芳香性があるウイキョウやケイヒなどで作られています。

この「苦い」と「辛い」という味覚が
胃液の分泌を促進させ
自然と食欲が出るように働きかけます。


つまり、苦味があって飲みにくいからこそ、薬の効き目があるわけで、


その薬の良いところをオブラートで包んでしまえば
せっかくの効果が全て無駄になってしまう、ということ。


苦くて飲みにくい薬なのにオブラートが使えない!!
なんて、患者にしたら困りものですけどね、

昔から 「良薬、口に苦し」 と言われるように
「苦味」を我慢することも大事なようです。



オブラートとは、
ラテン語のオブラトゥスが語源になっています。
デンプン質でつくられた透明な薄い紙状のものです。


ドイツで、薬の服用時の使われるようになりました、

日本では明治時代に輸入され始めたようですが、
現在のオブラートのように薄く柔らかいものは日本の発明です。


さすが、ものづくり大国日本(笑)。


当初のオブラートは、
主にお菓子を包むものとして使われていました。


ちえひめも、子どもの頃、
オブラートに包まれた ボンタン飴とか食べた気がします。

こういうやつ。懐かしいですね。

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