認知症患者さん特有の
“もの盗られ妄想”って、本当に厄介なんです。

この「もの盗られ妄想」には、
どんな「対処法」が有効なんでしょうか…?????

一般的に、主な「対処方法」は、5つあると言われています。
まずはご紹介しますね。

********************
1.否定しない

「盗んだでしょ!」と身に覚えのない疑いを突然かけられたら、
あなただったらどうしますか?

誰だって人間ですから、
「違う!」と真っ向から否定したくなってしまいますよね。

あなたのその感情の動きは正しいし、
盗んでいないのに、盗んだことにされてしまうことは、
容認しがたいことです。

その気持ちはよく分かります。

でも、実際には「否定」は逆効果なんです。
「否定」すればするほど、状況は悪化します。

これは、悲しいけど現実なんです。

理想的な対処法としては、
認知症患者さんの言い分を否定せずに
患者さんの話に耳を傾け、

「そうなのね、なくなってしまったのね」と言って
患者さんの言い分を否定はせずに、
患者さんの気持ちに寄り添って、一緒に探してあげるのがベスト。

一緒に探してあげることで、興奮がおさまったり、
注意がそれたり、落ち着いたりします。


真っ向対立せずに、
一緒に探してあげる、という姿勢を見せることで、

あなたへの攻撃性は徐々に消え、
むしろ、一緒に探してくれる有難い人、という認識に変化する可能性があります。

*******************
2.話題をそらす

「盗まれた」といった考えから、
いったん注意をそらす、というテクニックです。

孫の話や趣味のことなど、楽しい話題を振ったり、
散歩に出かけたり、小腹を満たしたりすることで、
話題をそらして気持ちを落ち着かせるのは効果的です。

話が変わると、それまでの流れ関係なく、
新しい話題に乗ってくれたりします。
そのうち、最初の話題や怒りを忘れてくれることが期待できます。

*****************
3.その場を離れる

話題をそらそうとしても興奮状態が治まらない場合、
あなたに対する 暴言や暴力が激しくなってきそうな場合、
そんな時はそっとその場を離れた方がいいです。

まずは自分の身の安全を確保しましょうね。

興奮状態がいつまでも治まらないようだったら、
ヘルパーさんやケアマネジャーさん、家族やご近所さんなど
第三者に入ってもらったほうがいいこともあります。

身の危険を感じたら、
さりげなく距離を置くこと。

これってお互いのために大事なことです。

暴言や暴力をふるっている本人は、
その時の記憶はあまり残らないので、
まるまる覚えていないことが多いです。

興奮している時は、普通の状態じゃないですから、
仕方がないですけどね、

無理はせずに、距離おく、
自分の身は自分で守りましょう。

***************
4.周囲にあらかじめ伝えておく

本人が「お金を盗まれた」などと周囲に言ってまわることがある時は、
隣人など周囲の人には「もの盗られ妄想」の症状が出ていることを
あらかじめ伝えておくといいです。

で、本人がそのことを言い出したら、
さりげなく話題をそらしてもらうように伝えておきましょう、と
専門家の人たちは言いますが・・・

これって結構難しいです。

ケアマネさんやデイサービスのスタッフさんには、
話やすいですけど、ね。

ご近所さんに事前に伝えておくのって
ケースバイケースだと思います。

認知症の初期段階で、起こりやすいのが、
「もの盗られ妄想」ですよね。

認知症初期段階っていうのは、
本人もまだまだしっかりしている部分がたくさんあるわけで、

にわかには まわりのみなさんも
そんなことは信じられないですし、

「こんなこと、お宅の嫁さんが言ってたわよーー」って、
逆にお義母さんの耳に入ることも多分にあるわけです。

そうすると、逆効果ですよね。

「ぼけてないのにボケたと言いふらされた」
「嫁さんが自分をぼけ老人に仕立て上げようとしている」ってなる。

認知症の初期段階における「もの盗られ妄想」って、
ただのお年寄りの物忘れなのか、
それとも初期症状としての「妄想」なのか、
区別は難しいですし・・。

本当に 徘徊とかが始まって
明らかにご近所さんの助けも必要になってきたら別ですけど、

やたらと まわりの人に言えるものでもないですしね。

本人の自尊心が傷つきますし、
そのあたりは慎重に行った方がいいです。

でもたしかに、協力者・理解者は多い方がいいので、
ご近所さんも巻き込んで、
皆で、認知症のお年寄りを見守ってあげることができれば、
理想です。

ご家族は、根気強く、
認知症のお年寄りを 家族ぐるみ、地域ぐるみで支えていく
そんな環境やネットワークを作っていきたいものです。

そのことが、介護者の負担を減らすことにつながっていくと
ちえひめは思います。

*************
5.医師に相談をする

認知症の厄介な症状は、
症状によっては漢方などで改善する場合もあるようです。

また、気持ちが落ち着く薬を処方してもらうなどのyjimagePOC730J1
対処方法もあるので、認知症専門医に相談してみることもお勧めです。

****************
以上が、認知症患者の「もの盗られ妄想」への5つの対処法ですが、
いかがですか??

何かお役に立てること、
ヒントになることがあれば幸いです。


ちなみに、ですが、

「もの盗られ妄想」は、
環境が変わったことで生じる「不安」や「孤立感」「身体不調」が
原因で始まる場合も多いです。


本人の話をよくよく聞いてあげて、

物忘れ妄想の原因となる出来事、
「不安」や「不満」、「体調不良」、「環境の変化」など、
を探し出して解決してあげることが大事です。

原因が取り除かれれば、
「もの盗られ妄想」が劇的に改善することがあります。

また、耳が聞こえにくくなったことや、
目が見えにくくなったことで、

耳や目か入ってくる情報が少なくなり、
視野が狭くなってきたことで、妄想が始まることがあります。

聞こえにくい、見えにくい状態は不安や疑心暗鬼を生みやすく、
妄想を引き起こす可能性があるのです。

補聴器をつけたり、眼鏡を変えたことで、
症状が改善することもあります。


認知症で妄想が起こるのは、
アルツハイマー型認知症で15~56%、
脳血管性認知症で27~60%だと言われています。

その中の4分の3程度に発生するのが、
この「もの盗られ妄想」です。


妄想には他にも色々あって、

・誰かが家の中にいる。
・誰かが自分に危害を加えようとしている。
・テレビで見たことが実際に身の回りで起こった。
・ここは自分の家ではない。

などなど、色々な妄想があります。

思い込み、と妄想の違い、とか、
最初は区別がつきにくかったりします。

認知症は本人のみならず、家族にとっても辛い病気です。

介護をしている自分が攻撃されるのは、
「頼られている証拠」、「甘えている証拠」だと思っても
やりきれない思いは残りますよね。

ストレスが溜まってしまったら、
デイサービスに預けるなどして自分の時間を作ったり、
周囲の人や家族会を利用してストレスを吐き出すようにしないと、
介護者自身が心身ともに追い込まれてしまいます。

あなたは大丈夫??

ちえひめのように、ネットの力を使って、
ある意味ストレス発散??を行うのもありですよーーー。

気軽にメッセージを下さいね。

こちらもよんでね。

このエントリーをはてなブックマークに追加